なぜ女性は冬でもスカートで平気なのか?科学的根拠と心理メカニズム
私は雪国の北海道生まれですが、学生の時に誰しも男性は思ったことでしょう。
「真冬に生足を出して寒くないの?」といつも疑問でした。
題名にもあるように『ちょっとトレーニングや健康からは的外れな内容じゃない?』と思うかもしれませんが意外にも繋がる部分はあったんです!
男性はもちろん気になるとは思いますが、むしろ女性の皆さんに最後までみて頂きたい面白い内容になっています!
きっと今までの曖昧な疑問が払拭されるでしょう。
1.自己客観化する女性は、寒さをあまり感じない
自己客観化とは?
『人が自分の外見を他人にどう見られるかを過度に気にすることです。』
人が自己を客観化するとき、彼女たちは自分自身を魅力の対象と見なします!
私個人としては、自信の現れと思っているのでとても素晴らしいですし魅力的に見えます!
では彼女たちは、こうした疑問に対して「我慢してる」と答えますが、忍耐力だけで乗り越えられるものでしょうか???
かなり寒がりな私だからかもしれませんが冬に地肌を見せることは到底できません……北海道の女性は強すぎる。
女性は寒さよりも優先するべきものがある?!
サウスフロリダ大学の研究チームは、こうした冬に肌を露出したファッションを楽しむ女性の心理学的な調査を行い論文を発表しました。これによると、自己対象化(自分を客観的に見る)傾向が強い人ほど、冬の肌の露出に対して寒さを感じにくくなっているとのこと!
どうやら真冬に生足を出している女性は単に「我慢している」のではなく寒さそのものを「無視」する能力を獲得していたようです。
2.寒くてもオシャレのために我慢している
日本の学生は、北海道でも真冬にストッキングも履かずに地肌を出しているというのはたびたび話題に上がります。
「寒くないの?」の質問にもインタビューや企画、雑誌やネット記事にも多く存在します。
こうした問いに対して、本人たちは「当然寒いけど我慢している」と答えるようです。
しかし、こうした答えを聞いても依然疑問は解消されません。感覚的な問いなので根拠のある答えがほしいものですよね!冬に地肌を晒す寒さに対して、単純に我慢するだけで耐えきれるものでしょうか?
3.心理学的観点からの原因
今回の彼女たちが冬の寒さを我慢できる心理学的なメカニズムを明らかにする調査を行いました。
着目したのは、『自己対象化と寒さの感じ方の関連性』です。
『自己対象化』(self-objectification)とは、
他人が自分の外見をどのように知覚・評価するかについて強く意識を向けること。
例えば、子どもの頃は自分が他人にどう見られているかはさほど気にしておらず振舞や、身だしなみには無頓着だったです!
しかし、成人になると鏡に映る自分やカメラを向けらたときに自分の魅力に対する他人からの評価に意識が向くようになります!
ただ、自己対象化は単純に人からよく見られたいというだけの感覚とは少し異なり『自分自身も恋愛対象に含めてしまう』ような感覚をいいます。
- 今日は化粧が上手くいった!
- アプリでも上手く盛れて撮影が出来た!
つまり自己対象化とは、
他人からの視線を気にする『見栄え』と自分自身をみつめる『自己愛』を足して割った感じと思ってください!
悪くないよね、むしろちょっとイケてる自分を、可能な限り自分好みに飾ってあげよう…という心理です。
自己対象化傾向は、特に女性に強く見られます!
自己対象化傾向が高まったとき、空腹感などを感じにくくなるなど、身体感覚への注意が低下するということが指摘されています!
世は自身の外見に対する意識の増加が、注意力のリソースを消費してしまい、身体の認識に向ける注意力を低下させしまうというのです。
つまり自分自身の演出に熱中するあまり、その時間は空腹も寒さも「どっかにいってしまった!」状態ということです!
4.寒いのに我慢できる理由
アメリカの大都市でナイトクラブやバーの外に立っていた224人の女性に対し、気温が7℃~14℃の肌寒い2月の夜に聞き取りを行いました。
ここでは服装の選択には関係なく現在の寒さをどのように感じているかと、心理学の質問票で自己対象化傾向の評価を行いました。
同時に、彼女たちの服装も撮影させてもらい、肌の露出量も数値化しています。
その結果
・自己対象化傾向の低い女性は、肌の露出と寒さの感じ方に相関があった
・自己対象化傾向の強い女性は、肌の露出が多い場合でもあまり寒さを感じていないことが判明。
つまり、おしゃれにのために露出を増やした女性は、自分の見た目や見られ方に意識が集中し、外気温度を正確に認識できなくなっていたことになります!※飲酒の確認も含み
冬に露出の多い学生や社会人が転ぶシーンをよく見るのも納得!
身体感覚も低下してるので痣が出来ても気づかないのが何よりの証拠!
まとめ
1.自己対象化傾向が強い人ほど、冬の肌の露出に対して寒さを感じにくい。
2.自己対象化傾向が高い人は、身体感覚への注意が低下する。
3.自己対象化傾向が低い人は、高い人に比べ身体感覚は鋭く寒さの認識も高い。
少し考えれば、人は何かに強く意識を向けると、身体感覚への注意がおろそかになりがちになるということですね。
心理的要因は、トレーニングにも多大なる影響力があります!
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