トレーニングの効果が競技向上の実感に反映されるのは年単位と時間がかかる

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冬はトレーニングをガッツリやり込んだから、来年はもっと良い成績になるだろう。
スポーツに携わる指導者であれば多くの人がこのようなお考えをお持ちではないでしょうか?

私もよくこのような意見を頂くことがあります。
それに対して『それならすごく嬉しいんですけどね〜』と少し渋い顔をして回答しているかもしれません。

たしかに私もトレーナーとしての立場で知識を獲得していなかったとすれば、同じような発言をしていたかもしれません。
また選手としてもこれだけ厳しく追い込んだのだから、『絶対良くなっているはずだ!』と思い込んでしまうのも無理はありません。

ただ実際にはそこまで単純な道のりではないのがリアルな話になります。

長期的な考え(年単位)

オフシーズンみっちり3ヶ月のトレーニング期間を終えて体重も筋肉量も増量できた。
きっとパワーも上がっているだろう。感覚としてはそのような気持ちにもなるでしょう。
じゃあそれがアスリートにとって競技に反映しているかとなれば全くもって別の話です。

具体的な例をあげれば、筋肉や体重が増えたからといってたった3ヶ月のトレーニング期間で球が速くなるか?
打球が飛ぶようになるか?と言われればそうではないですよね。もしそうだとすればほとんどの人がトレーニングをすれば競技力向上に繋がり優秀な選手の大量生産になりトレーナーの株が急上昇です。
まあ現実そんな甘くはなく、トレーニングはそんなチートのような魔法のアイテムではありません。

トレーニングの効果を実感するには年単位と長い目でみてようやく飛躍する選手が出てくるといった印象です。
その理由としては、トレーニングはあくまでもアスリートにとっては『体力の向上』です。
この体力を次に競技『スキル』に活かさなければいけないのです。

培った体力を生かすのは練習の中でしか磨かれません。
トレーニング『体力』競技『スキル』全く別と考えなければいけません。
競技に反映するまでに時間がかかると言ったのは、この身につけた体力を競技に生かすまでの『トレーニング効果の転移』に時間を要すためです。

トレーニング転移の時間

身につけた体力を早く競技に生かしたいはずです。
アスリートにとって時間は有益な物ですから出来るのであれば早く競技に反映させたい。

その方法はすごくシンプルな答えとなりますが2つあります。

1.『意識して練習に取り組む』
2.『継続』

意識をして取り組むことにはそれぞれ個人差があり意識している深さにも関係しているはずです。
トレーニングで例えるならスクワットで『100kgあげよう』と『大臀筋の刺激を意識して挙上しよう』では同じ100kgあげるのでも意味合いが大きく異なってきます。

練習でも同じように意識を持てれば質も上がり結果として成果に反映される可能性が広がるでしょう。

そしてここで一番大事なのが『継続』です。

このお二方も同じ事を仰ってました。


多くの人が数ヶ月足らずで辞めてしまう人がほとんどです。
プロのアスリートですら数ヶ月やっても成果がでない・効果を感じられないと訴えている選手がいるくらいです。

そう考えるとやはりもっと長期的に考えていかなければいけないと思うでしょう。

しかもそれをオフシーズンのみだけでなくシーズン(年間)を通して愚直にやり続ける必要があります。
『早く成果を出したい選手側の気持ち』『トレーナーとしての考え』が理解は出来てもマッチしない部分はあるかもしれませんね。何度も言うようにトレーニングは魔法のようなアイテムではないのでコツコツ続けていくしかないのです。

それを考えるとスタートする時期は早いに越したことはないでしょう。

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