左右差のある筋力の問題は、どう捉えるかによってアプローチは人それぞれ

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【札幌】大通・バスセンターエリアのパーソナルジムMOREです。

この世に生を受けて、生まれた人間のほとんどが完璧な左右対称ではないでしょう。

私も同様に目から耳の距離もしくは、目から耳の高さが左右で異なるためメガネを使用する際は傾いてしまいます。
自分の体験談として話しましたが皆さんもこのような経験はありませんか?

指の長さなんかは身近に感じやすい部分かと思います。

改めて人の体は、左右対称ではないという前提でこれから説明していきます。

普段の私生活から

左右差は、私たちの生活でも既に起こっています。

例えば、ほとんどの人はそれぞれに利き腕・利き足が存在します。
普段の私生活でも、文字を書く、荷物を持つ、物を投げる、蹴るなどの動作には無意識に力の入る側に頼ります。

つまりこの動作に対して地球上では何らかの負荷や抵抗を受けていることになります。
文字を書くにはペンを持ち、買い物であれば、買い物袋を持つ。物を投げたり、蹴ったりする時はその質量が体に対しての負荷となる訳です。

この時点で人間の体のバランスはそもそもの左右対称を崩しながら生活していることを認識しなければなりません。
その左右差の一つの要因が片側に対する負荷の回数であったり時間であったりと、私生活では長い年月をかけて無自覚のままバランスを崩していることに私たちは気づかないのです。

スポーツでの左右差

わかりやすい例で『球技』を参考に話していきます。

野球やテニスは利き腕に対して負荷を与えて競技を行うスポーツです。
つまり『左右非対称な動きを要求されるスポーツ』ということです。

利き腕には強い負荷を与えるのに対して、非利き腕には負荷は利き腕ほど与えられません。
当然両腕の筋力や筋肉量は異なってきます。

スポーツ選手もしくは、競技歴がある人へのトレーニングはどのような考え方で介入が出来るのか書いていきます。

左右差へのアプローチ

考えれる案としては、3つあります。

1.左右差をなくす
2.強い側を伸ばす
3.気にせず左右同じように鍛える

1.左右差をなくす

この意見で考えられる背景には、メディカル系の理学療法士やアスレティックトレーナーに多い印象を受けます。
左右差があると体のバランスが崩れてしまい、ケガのリスクに繋がるので弱い方を強化し、左右差をなくしましょうという考えです。
具体的には、5kgのダンベルを利き腕で15回プレス出来るのに対して、反対の腕では10回しかプレス出来なかった。
この時、強い腕に合わせて弱い腕のセット数を増やしたり、弱い方に回数を合わせてセット数を増やすなどの方法があります。

体の骨格上の歪みも、対象筋の左右差によって現れることもあるでしょう。他にも体の柔軟性の低下によってアライメントが整っていない場合も考えられます。

運動経験がない一般の方であれば、どちらの可能性も大いに考えらると思います。
『健康』を考えるのであれば、『運動』『栄養』のどちらか欠けていても健康を手に入れることは、医療の世界でも極めて難しいと言われています。

生きていくためには食べること、すなわち『栄養』は日常的に補っているので、今後は『運動』にも目を向けてみてはいかがでしょうか。

2.強い側を伸ばす

アスリートに向けた内容が強いですが、利き腕が強くなったのは、競技を行う上で筋力に左右差が現れた結果なのだから、積極的に伸ばしていこうという考えです。
なのでトレーニングの方法も利き腕で10kgのダンベルを10回プレス、非利き腕では8kgのダンベルを10回プレスなどの考え方もあります。

極端に利き腕のみトレーニングを行う人も中にはいるかもしれません。

3.気にせず左右同じように鍛える

スポーツを行なっている以上は、多少の左右差は出てしまうのでそれを踏まえてなるべく均等に鍛えて、現状よりも左右差を大きくしないようにという考えです。

具体的な方法としては、セット数、回数、負荷を同じにすることです。

弱い方(非利き腕)が回数は少なくなるんじゃないか?

これを補う方法として、途中で設定した回数までいかなかった場合は、数秒休んで再度残りの回数までやり切るといった方法があります。

これで扱う重量は同じにすることが出来ます。

まとめ

『1.左右差をなくす』については、そもそも競技をする中で利き腕に対する負荷と重量の合計は計り知れないのでトレーニングだけでカバーしようとするのは、あまり現実的ではない印象です。

2.強い側を伸ばすについても、極端な思考性はあまり賛成できないです。

なので私の考えとしては、『左右差があることは認識して、その中でなるべく現状よりも左右差の幅を増やさないこと』がベターなのではないかと考えています。

実際のクライアントやアスリートに対しての悩みの引き出しになれば幸いです。


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