ボディメイクにおけるトレーニングこそ神経系に着手した方が効果は高い
【札幌】大通・バスセンターエリアのパーソナルジムMOREです。
最近ボディメイクにおける需要と熱量はものすごい勢いで高まっています。
ジムにいけば外国人のような体格の人も多々見られます。女性も数年前まではランニングマシンエリアに集中していたのがフリーウエイトマシンに立ち向かう姿もあって日本っぽくないのが何か嬉しい。
フリーウエイトが男の戦場だったのに今は『鏡』が男女混合のポージング戦国時代で激アツ。
たまに気になってボディメイクの動画を見ることもあります。その中で『勝つ選手に共通する部分』があったので今回はそれについて話していこうと思います。
※科学的根拠やそういった類の話ではありません。あくまでも個人的意見としてご購読お願いします。
ボディメイクで優先すべきはコーディネーションスキル
コーディネーションスキルは日本語で、
「調整力」と定義している。 人間は運動をするときに脳から「からだを動かす指示」が発される。 そしてイメージしたように自分のからだを動かし操作するのがコーディネーション能力である。
こんな感じで
Coordination Ability 7skill
- 定位能力
- 反応能力
- 連結能力
- 識別(分化)能力
- リズム化能力
- バランス能力
- 変換能力
コーディネーションと言っても細かく分類すればこれだけの種類が存在する。
今回は大枠で捉えた『調整力』というワードに重きをおいて、ボディメイクは神経系のトレーニングが重要であると説明していきます。
ボディメイクの大会で勝つ人の特徴と3つの要素
最大可動域
これはあくまでも個人的意見です。実際にボディメイクの大会見たり動画で視聴した感想ですが、勝つ選手あるいは上位に残る選手のほとんどが可動域のとれる中でセパレーションが良い選手でした。
セパレーション(Separation)とは、
最大可動域と言ったのも推測にしか過ぎませんが、おそらく相当に”伸長→収縮”を意識してトレーニングを積んでいるでしょう。実際にトレーニング動画がある選手を見ましたが目的に合わせた綺麗なフォームで最大可動域でトレーニングをしてます。
「最大伸長するとよく負荷が抜ける」と言う人もいますが、それは視覚的情報であって厳密には呼吸・腹圧・等尺性における負荷の自己努力等の身体的感覚によってコントロール出来るものだと思っています。完全に負荷が抜けているのであれば筋肉は弾性の性質を失い伸び切った状態になるということですからね。
負荷が抜けやすい人は、伸長収縮におけるTUT(Time under tension)起始から停止までの負荷の掛け方が”短く速い”あるいは、普段から狭い可動域でのコントロールになっている可能性があるかもしれません。
個人的にはこのくらい勝つ人は丁寧にやっている印象です
戻す際に上手く体重を掛けて固定し、じっくり伸張刺激を背中に与えている様に見えます。
また、負荷の引っ張りと体重掛け(重心位置)がほぼ同一面上にある点も秀逸だと思います。
やはり筋肉は人それぞれ搭載されている長さはフルに活用した方が良いのかなと。
でも『体が硬いんだよな〜』『筋肉付き過ぎて可動域が….』そこで次に必要な2つ目の要素です。
可動域≠柔軟性
ボディメイクに大きく限定されますが、ボディメイク目的でトレーニングをする人は必ず「静的ストレッチ」を取り入れることをオススメします。
理由は4つ
- 筋力ではなく筋肥大が主な目的である
- 大会では筋力発揮ではなくコンディションによる評価対象である
- ディフィニションの状態
- 可動域低下による怪我
ボディメイクは少し特殊でスポーツのような個人スキルの表現ではなく、大会当日の体の状態がそのまま評価対象になるという点が非常に面白いです。そのためリフティング競技のような重さを必要としません。
ただし、体を大きくしたり弱点部位の補強のため、結果的に高重量でトレーニングをすることもあります。※個人差あり
では弱点を補うに至る原因は何か?
- そもそもあまりやってなかった
- 怪我(既往歴)による自粛
- 主動筋→協働筋への転換
①は改善できるとして、②と③は共通して可動域の低下の原因が考えられます。
分かりやすい例で言うと、
ラッドプルダウンで肩の下制が上手く出来ず、広背筋ではなく上腕二頭筋によるウエイトが大きくなる。みたいな感じです。もちろん論文などの筋電位活動(EMG)ではフォーム云々関係なく広背筋は使われているとなっています。
ただ今回はボディメイクにおける話なので、エビデンスのように結果として使われている状態ではなく、
意図してコンロールする状態が必要になります。そこがボディメイクの面白さであり深みでもあるなと。
この『意図して使う(コントロール)』すると言うのがボディメイクでは肝になってきます。
現在スポーツ長官でもある室伏広治さんも年齢を重ねるたびに勝負出来るスキルは神経系だと提言しています。
ボディメイクの大会は言ってしまえば、大会当日の状態を評価されるので年齢は問われません。ですが年齢を重ねるごとに筋肉や骨は次第に減少してしまいます。
だからこそボディメイクは『神経系のトレーニング』だと思っているし、体が変化していく面白さがあったり、健康や怪我予防にもなります。
そして『可動域≠柔軟性』と書いたのも理由があります
①運動なしストレッチのみ→柔軟性は向上
②運動ありストレッチなし→可動域△ 柔軟性△
③運動ありストレッチあり→可動域◯ 柔軟性◯
①のパターンは柔軟性は向上。でも向上した柔軟性が可動域としてコントロールできるかと言えば答えは『NO』
なぜか?
ストレッチで柔軟性を向上させても、新たに獲得した可動域における筋力やスタビリティが伴わなければ怪我のリスクが増えてしまう可能性があるから
ポージングは動的ストレッチ
ここまで話した個人的意見としては、
- 最大可動域のトレーニング
- 柔軟性の獲得による可動域の転換
について説明しました。
この2つがクリアできれば、ポージングは波打つように滑らかに出来るでしょう。
・最大可動域で負荷に対してコントロール出来た
・不足していた可動域も改善され起始停止の末端まで意識が出来る
ポージングの幅も広がり細かいポイントまで行き届くようになるはずです。
まとめ
補足としてトレーニングのみでも可動域は向上しますが、向上しない原因としては可動制限をかけた状態を継続してる人が対象になります。プライベートな話になりますが、最近は英語に取り組んでいます。参考にしているYouTuberもいっていましたがやはり基本(単語・文法)をさぼると結果的に基本のやり直しになってしまうと言っていました。ボディメイクも同様、自分に与えられた体をフルに生かすことが最短ルートなのかもしれません。
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